映画「君の名は。」が地上波で2018年1月3日にテレ朝で放送されます。
ストーリーの中で重要な時間「片割れ時」。
片割れ時とは何でしょうか?
君の名は。で語られた片割れ時
主人公の女子高生、宮水三葉が通う岐阜県立糸守高校の古典の授業で、
ユキちゃん先生(ユキちゃん先生については別記事で)が黄昏時として教えてました。
現在は黄昏時と広く伝わっていますが、昔は片割れ時が広く使われていました。
片割れ時とは、黄昏時とどう違うのか
片割れ時の語源は、
彼は誰=かはたれ→かたはれ→かたわれ→片割れ、と変わっていきました。
彼が誰か、見た目だけでは判断できず、聞かなきゃ分からないような薄暗い朝方や夕方を指していました。
しかし、誰そ彼=たれそかれ→たそかれ→黄昏が使われていた事もあり区別しようと、
・朝方(夜明け)→片割れ時
・夕方(日没)→黄昏時
と、区別して使われるようになりました。
昔の意味合いという事で、君の名は。では片割れ時を使っています。
片割れ時や黄昏時が区別するようになった理由
先に述べたように、「彼は誰そ」「誰そ彼は」と、
日常的な会話で使われた事によってできた言葉です。
黄昏については歌にもなっており、
【#君の名は。 展】#ユキちゃん先生 が「万葉集」を教えるシーンの "あの黒板" が再現されていた(動画・画像)https://t.co/0RFYFR04Yx
誰そ彼と われをな問ひそ 九月の
露に濡れつつ 君待つわれそ
(万葉集) pic.twitter.com/yWlr3EQxIL— ハフポスト日本版 (@HuffPostJapan) 2017年3月8日
誰そ彼と われをな問ひそ 九月の 露に濡れつつ 君待つわれそ
作者不詳『万葉集』第10巻2240番より
また、平安時代の源氏物語では夕顔という人物に対して使われています。
なお、江戸時代になって「たそがれ」と言われるようになり漢字を当てる時、
黄昏(コウコン)という漢語が用いられ、
意味としては戌時=夜7~9時、日没後を指す事になり、
黄昏時は日没後の時間なので、では片割れ時は明け方にしようと、区別するようになりました。
ちなみに、黄昏るは空を指すだけでなく、人生の盛りを過ぎ衰えるさまという意味もあります。
片割れ時のまとめと、君の名は。などを無料視聴する方法
・片割れ時は明け方と夕方どちらも最初は指していた
・語源は彼は誰=かはたれ→かたはれ→かたわれ→片割れ時となった
・同じ意味で誰そ彼=たれそかれ→たそかれ→黄昏時となったが、漢語の黄昏が日没を意味することで、片割れ時は明け方のみを指すようになった
いかがでしたか?
君の名は。では何度か片割れ時が登場します。
その時は重要なシーンなので是非、注目してみてください。
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最後まで御覧いただきありがとうございました!!